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来るのtanasinnのネタバレレビュー・内容・結末

来る(2018年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

良作。
乾きとシンゴジラ混ぜてホラーやってみた感じの映画。
怖いは怖いが、ホラー場面は結構チープ。
特に終盤はモロCGで残念だが、独特の除霊シーンは面白い。
しかしこの映画は、ホラー的な怖さよりも嫌な意味でリアルな人間描写が見どころではないかと思う。

特に妻夫木聡の存在が良い。
育児熱心な自分に酔う「育メン」の軽薄さと無神経さを演じる様は見事。
実は彼のことを周囲のほとんどが嫌っているのがリアル。
そして霊となり、笑いながら娘を探すシーンはシュールで恐ろしい。

またこの映画では、怪異の怖さよりも、子が親のエゴで消費されることへの批判的主張が強い。
妻夫木聡が育メン仲間とお揃いのスウェットを着て遊ぶシーン等は特に顕著。
(ピスタチオが混じってて笑った。)
自分自身も親として、田原に対して共感や不快感を感じたし、嫁・子には優しくしようと思わされた。
そこが作者側の狙いか。

後は小松菜奈がエモ可愛いので、映画のラストは好きじゃないですが、評価爆上げです
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