LEGION

あの日のオルガンのLEGIONのレビュー・感想・評価

あの日のオルガン(2019年製作の映画)
3.5
第2次大戦末期に保母たちが幼い園児たちとともに集団で疎開し、東京大空襲の戦火を逃れた「疎開保育園」の実話を描いた物語。人間の持つ判断力は他人の命を救うことに大きく繋がるということをこの作品を通して学んだ。命にまで関わらなくとも日々の小さな選択が人の人生を創り上げていく。戦争下で苦しくなっていく生活の様子や登場人物の心身が追い込まれていく様は見ていてとても辛かった。事実を基に作られていて東京大空襲で何万人もが亡くなったということを踏まえるととてつもないことを成し遂げたと思う。未来を変えられるのは子供達だけ。その子供を守るということは未来を作ることでもある。
登場人物の特徴がそれぞれ愛着が湧きやすく、バランスの良さを感じた。楓先生は考えがぶれない太い芯を持っていて強い心のある人物として描かれている。そのような人物が悲しみを募らせ涙を流す場面を見ると悲しみが募る出来事を映像としなくてもどれほど辛いかが伝わりやすかった。みっちゃん先生は子供たちの気持ちを代弁したり、彼らの視点に立って発言をしてくれる。だからかそれほど子供たちのセリフや場面がなくても子供たちの抱く感情が感じ取れた。