このレビューはネタバレを含みます
修学旅行で行ったことがある熊本の三井グリーンランドが舞台になった映画。
主人公のなみへい（波平）は、憧れの会社に就職をするも自分が自分の希望の部署ではなく、地方の遊園地での勤務となる。最初は不満ばかりであったが次第に仕事をすることの面白さを知るようになる。
主演の波瑠という女優にはかなりの特徴がある。登場する時はほぼモノローグで自分を紹介すること。それは、彼女が主演したドラマの『あなたのことはそれほど』や『サバイバルウェディング』にも共通している。両者とも内容は全く異なるものの登場が同じで、共通して同じ人物が出てくるのではないかと錯覚する。『オズランド』でも同じだ。自分の事を説明し、清潔感のある服で爽やかに歩いている。正直、これから不倫でもするのか彼氏に振られるのではないかと思ってしまう。恋愛はこの映画ではメインではないが。彼女は主演を演じるときには、必ずそうしてほしいとかいう要望があるのだろうか？因みに『あなたのことはそれほど』と『サバイバルウェディング』ではアラサー女性を演じていたが、本作では新卒を演じている。
ワンパターンだなと思いつつ西島秀俊が演じる小塚さんが登場すると爽やかな空気が出てきて、こんな上司が会社にいたら楽しいだろうなと思いながら、明日の仕事も頑張ろう！という気持ちになり、単調だが明るい気分になれた。
原作があるそうで観ていないのでひかくは出来ないが、多少省かれているのが多いなと感じ、各キャラクターが丁寧に描けてはいないように見えた。特に岡山天音が演じるなみへいの同期の吉村が弱かった。恋愛に発展させなくても良いが、もっと同期との関係性も重視してほしかったではある。折角、東大卒という設定なのに勿体無い。
だが、先程も述べたように元気になれる映画であることは間違いないので、もっとたくさんの人に観てもらいたい。
多分、熊本ではPRがたくさんされている事だろう
