きょうこ

半世界のきょうこのレビュー・感想・評価

半世界(2018年製作の映画)
4.0
長谷川博己が観たかった、人間臭い映画が観たかった。そしたらこの映画にたどり着いた。

期待も内容も評判も何も知らないで観た。

光彦の言う、正三角形、二等辺三角形の意味がよくわかった。

三角形の頂点で光彦が二つの2点、紘と瑛介を繋いでいる。
良い俳優人が個性が違う3人を見事に演じきっている。

光彦はふざけているようで親友をよく見ている。
紘と瑛介の苦悩。
ただ3人の同級生というだけでなく、その家族にも焦点をあてる。
3人が周りの家族を支え、周りの家族が3人を育てていくような、そんな風に感じた。

ラストにはちょっと驚かされた。
瑛介がなぜ自衛隊を辞め故郷へ戻ってきたのか。。それはうすうすわかってしまった、けど長谷川博己の演技に吸い込まれた。
コンバットストレス。

コンバットストレスだったのかはわからないが、私も自衛隊だった従兄弟を亡くしている。
そのせいなのか、すごく心に響くものがあった。
しかし、その苦悩を言葉にはせずとも理解しユーモアにしあげてくれるのが光彦であった。

少し苦しいけど、良い映画かな。
きょうこ

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