東ヨーロッパに位置する、旧ソ連のジョージアのある村で行われている物々交換に焦点を当てたドキュメンタリー。
映画は終始、ジョージアの貧しさを映そうとする。それは、「物々交換=貧しい」というフィルターがかかるから。
確かにそれは事実かもしれないけれども、それよりもジャガイモと物を交換することでしか買い物ができない人々が搾取されている印象を受けるのは自分だけだろうか。
じゃなければあのトラックで移動販売する男の商売が成り立たないからだ。
この時代に、貨幣価値も知らず(つまり我々からすれば、ジャガイモの価値も分からないということ)に、ジャガイモと物を交換し続ける人々が存在するというドキュメンタリー。
それはつまり、そういった環境下に置かれた人々には上昇意識のある人々がいない(そういった意識が芽生える可能性がない)ということ。