前半は、田舎でのんびり暮らすスローで明るく温かいおっさん達の人間模様でしたが、田舎に引っ越してきた一家がそこにすこしずつ影を落とし始めると、茅葺き屋根の古民家をめぐって都会と田舎、男と女、母と娘、といった対立軸が鮮明に浮かび上がってきます。しかし重くならずユーモラスに描かれていました。かなり笑えます。
そんな人間模様のところどころで音楽が入ってとてもほっこりします。
後半の展開が生々しいので後味が悪くなりそうでしたが、あの眩しさでオールOK、というか、思考がまったく別の場所に連れ出されました。とまどうけれどおかしくておもしろい。