少林36房

ここは退屈迎えに来ての少林36房のレビュー・感想・評価

ここは退屈迎えに来て(2018年製作の映画)
2.0
“PとJK”や“ママレードボーイ”等を監督した
廣木監督の新作映画。

物語のほとんどがどうでもイイ内容で、更に人物の会話等のやり取りのほとんどが、その“どうでもイイ内容の物語”本筋と関係無い上、監督が勘違いな事をおこなうも、役者達(主に門脇麦)のおかげにより何だか良さげな作品っぽい雰囲気を得られた作品。

上映が始まるや長まわし撮影で
緑の車(フォードのブロンコ)に乗った三人が
物語とほとんど関係の無いどうでもイイ会話を何分間もの間にわたって長々と行うという
廣木監督作品恒例の“勘違いな長まわし撮影”を
開始早々いきなり冒頭にぶっ込んでくる。
 開始15分たたずして、もう退屈。

本作は4つぐらいの時代(いづれも2000年以降)
それぞれの時系列が代わる代わる進行していくという展開構成。
そういった時系列の構成で作るという狙いは別に悪くないし個人的にも嫌いじゃない。
だが、そのままスムーズに終わる訳もなく。
その時系列の構成と編集が雑過ぎる為
展開の流れがグチャグチャに感じられる。
私には、各時系列の流れをバラバラにして
効果的な構成等考えず安易に無造作に並べたのではとも感じられました。

その後も門脇麦の長まわしシーンや
プールのシーン等良さげなシーンが在るものの
良さげな雰囲気になっているのは、
どう考えても役者達のお陰の様にしか私には感じられず。

そして作品ラスト、スクリーンに
観ている私の気持ちを見透かした様な言葉が

  ここは退屈 迎えに来て (タイトル)

ある意味、作品に適確なタイトルかと

門脇麦の好演により★評価プラス0·3
2018年10月に映画館で鑑賞
少林36房

少林36房