ここは退屈迎えに来ての作品情報・感想・評価

「ここは退屈迎えに来て」に投稿された感想・評価

kyokira29

kyokira29の感想・評価

4.0
何者にもなれなかった私の中の私もあたしにも突き刺さって痛くて痛くてフジファブリックのwater liry flowerのイントロが流れた時、涙がとまらなかった
誰よりもきっと早く認識した神保くんの言葉は重かった
プールのシーン、キラキラしてて眩しくて過去になればなるほど思い出すたび輝きは増していくんだろうな
椎名の妹は自分の思う何者かになれたのだろうか
まるで「茜色の夕日」のMVみたいだった。大きな感情の動きはないけど、みたあとずっとじんわり残ってる。成田凌さん演じる椎名くんが好きなタイプすぎ。俳優さんたちが全員、好演技。
miu

miuの感想・評価

4.3

このレビューはネタバレを含みます

何者かになりたくて、なれなくて、なった気でいて、いつまで経っても掴めない。
「なれないものの中にしかなりたいものがない」という新保の言葉が頭の中で何度も再生されてる。睫毛が目に入ったのもあるけど、笑いながらプールで水掛け合うシーンで泣いた。他の場面でも泣いた。もうあの時間には戻れないという切なさとあの頃一体何をしていたのだろうか、何ができたのだろうか、今の生き方は正しいのだろうか、なんて気持ちになった。経過したり遡ったりする中でその年によって流れる音楽がすごく良かった。フジファブリックの茜色の夕日はずるい。ホテルから抜け出した早朝で歩きながら、バイクで駆けながら、ベンチに座りながら、車の助手席で外を眺めながら、教習所で黄昏ながら。椎名は皆の創造物に過ぎなくて、記憶の中で止まった人気者ゆえの苦しみや切なさが滲み出ている気がした。あいつにとっては、日常で忘れてしまうような記憶で、名前すら覚えられていないような存在だとしても、"私"にとってはキラキラと輝いて思い出しては密かに抱きしめている記憶がある。淡い眩しい記憶、そういうものが思い出された。
ゲームセンターの店長と客で落ちぶれていた頃の椎名と新保のシーンがすごくすごく見たくなった。ユウコは、椎名に告白したのだろうか。
人生に勝ち負けなどないけれど、それなりで終わりたくない、ここにはいられないと強く思えた者だけが、何者かになるために強く行動した者だけが、「超楽しい」と心から思えるチャンスを得るのだろう。空に突き刺さりそうなスカイツリーが見える屋上からそう呟く椎名の妹が清々しかった。東京タワーではなく、スカイツリーなのが何とも時代を感じられて良い。その風景にタイトルバックが映るのも反則。富山の街を車で走っている気分になるエンドロールも凄く良かった。
片山友希ちゃん、ココロオークションのPVやセトウツミで見て凄く面白い役者さんだと思っていたからスクリーンで見ることができて嬉しかった。華奢な身体から放たれるものに惹きつけられた。内田理央ちゃんと岸井ゆきのちゃんのファミレスのシーン
は自然で、隣の席で話を聞かないふりをしながら聞いている感覚になった。もはや全シーン好き。椎名と新保が放課後ハンバーガー食べる流れもすごく好き。
開始5分くらいでこの映画は絶対良いなと感覚的に思ったけれど、最後まで良いなという気持ちが積み上がっていった。描かないけれど、繊細な思い馳せる部分がたくさんあって、邦画が好きだと思えるような映画だった。朝早くに人の少ない映画館で見られて良かったし、見に行ってよかった。
technicboy

technicboyの感想・評価

3.0
理想と現実は違うという話。
学生の頃、
多少は勉強しましょうという話。
門脇麦の決め台詞最高。
ポスターの3人以外の
椎名くんを中心とした登場人物のイチイチが
あるあるで共感でムズムズする。

観てる最中はずっと
歯がゆくて懐かしい気持ちになれる
メンタルタイムスリップ的青春映画。

つまり、この映画は退屈じゃないので
迎えに来なくて結構です。
yoshina

yoshinaの感想・評価

3.0
「ここは退屈迎えに来て」というタイトル通り田舎の退屈な暮らしや閉塞感、焦燥感などが伝わってきて、「なんにもない」感じがこの映画にとって重要だと思った。

だから正直観た後はあまり覚えておらず(時系列が複雑&登場人物が多いのもあり)、台詞や音楽、空気感で感じ取るというか、観客に委ねている印象。

私は生粋の東京人だが「東京に行ったら何か変わるかも」「何者かになりたい」という気持ちはわかる。
けれど私としては東京にいたって何者かになれる訳じゃないし結局何にもないじゃん、と思っている。ないものねだりで、田舎を羨ましく思うこともある。何者にもなれない焦りや虚しさ、閉塞感を抱えているのは地方関係なく皆同じだよなーと思う。

全て共感出来るわけじゃないけど、青春時代のキラキラ感とか(プールのシーンが良かった)最後の渡辺大知くんのセリフとか要所で刺さるものもあった。

フジファブリックのWater Lily Flowerは映画の世界観に合っていて、余韻に浸れる素敵な曲ですね!この曲に包まれて映画館を後にしました。
思ってたより全然よかった。
高校時代にあの成田凌みたいな人気者に対する色々な人間関係って多分あったんだなー。
何が良かったかと聞かれると困るけどなんか良かった映画。
人と場面が入れ替わり立ち替わる群像劇。ポスタービジュアルの3人はもちろん、個人的には渡辺大知さん、片山友希さんがとても素敵だった。キャストの方々の好演、フジファブリックの曲群、グッとくるシーン多々あり、感覚で「これは好きだな」と感じられた作品。
まろ

まろの感想・評価

4.0
マジでいい映画だった。

橋本愛が卒業以来10年ぶりに、高校時代に天下を極めていた同級生の成田凌に会いに行くって話で、すごくよかったわ。

2004年、2009年、2013年の3時代の話が並行して進んでいって、最後にすべてが繋がる形になるのだけど、高校生のときに感じていたことや、大人になってから想うことなどがとてもリアルで生々しく、「あるなー」と共感できるところが面白かった。

あとこの映画はセリフもいい。

渡辺大知の「やりたくないことをやっていると、自分がなりたくないような人間になっちゃうよ」とか、今聞くとグサリと来る。

門脇麦の「椎名にとってのあたしって、あたしにとっての遠藤じゃないよね?」っていうセリフも好き。
あれは自分の存在の肯定と否定のまさに崖っぷちなところだと思うから。

こういう何かするってわけでもなく、淡々と日常を描く映画は、いかに共感を得るかが面白いと感じるポイントなのかなー。
湯

湯の感想・評価

2.5

このレビューはネタバレを含みます

終始主人公と時間の移動が多くてせわしなかったのと、時間的に足りない表現の部分や山内マリコさんの文章力をフジファブリックで補っている印象だった(フジファブリックのための映画か?と思うほど)
あと手持ちの時?すごいカメラ揺れてて気になった
必要なところだけを写して、残りの空白は見た人に想像で埋めさせるという点においてはある意味小説みたいな映画だと思った
良くも悪くも不完全燃焼という感じで、見終わった後いろいろ考えた これは人によると思う
とにかく原作読みたいです
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