占野

サクらんぼの恋の占野のレビュー・感想・評価

サクらんぼの恋(2018年製作の映画)
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京都国際映画祭の先行上映にて鑑賞しました。
上映後、監督が仰っていた「すごく良い本が出来た」。本当にその通りで、台詞や登場人物の考え方がものすごく哲学的で素敵で、これは宝物だなと思うような。聡い人の言葉、だからちょっと勿体ないな、この映画のイメージにそぐわない。どんな映画にしたかったのか、ちょっと分からないけど。

その脚本の繊細な言葉や感情に、演者の演技が合っていないような気がした。桜井ユキはとても良かった。でもそれは演者が悪いとかそういう事ではなく、ただ合っていなかったって感じ。

途中までは期待していなかった割に良い映画だなって印象でしたが(ただ単に私の好みだった)、ラストスパートにかけてじゅうぶんな背景説明がされないまま、決まった結末に向けて間に合わせていくような進み方で、最後の最後にウーン。

予告やポスターでは、ラブコメディ!よしもと制作!って売り出し方でしたが、実際は全然違いました。良くも悪くも。
どっちかに振り切っていたらなー。




⚠️ネタバレ?(メモ)
ヨーロッパの広場とファミレスは人が行き交う場所で寂しくないから眠れる。
怖いのってなかなかやめられないでしょう。
自分の部屋で寝ると今の生活が現実になってしまうような気がして。
お前がいなければ俺たちは普通でいられるんだよ。
ウーン好き。素敵。
占野

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