KAYA

ヘレディタリー/継承のKAYAのレビュー・感想・評価

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)
4.5
小2の頃に浜辺の広く暗い家で、金曜ロードショーで放送されていたリングを1人で観て以来めちゃくちゃビビりになってしまい、あまりガチホラーには触れてこなかったんだけど、今日は天気も良いしお昼なら大丈夫だろうと、意を決して観てみました!しかしそんな甘い考えは通用せず、昼でも問題なく怖いです!!!

ホラーって他のジャンルとは少し見方が違って、荒削りだったり低予算のB級だったりやり過ぎだったり、という方が面白かったり、もうほぼコメディなんだけど、それもやはりホラーという括りの中でこそ輝ける存在だったりする。と、これまでは勝手に思ってたけど、これは何だろう。。鑑賞時はただただ思いっきり怖い。そんなこと考える余裕も無く腹の底からゾワゾワヒンヤリする。ストーリーも、カメラワークも、細部まで完璧。正に完璧な悪夢。こんな上質なホラー初めて観た。ミッドサマーも観たけどこちらの方が王道でありながらも深みがあり予測不能な展開が怖かった。そして、アニーの演技はシャイニングのママ余裕で超えてるよ、アニー観てるだけで辛いよ。ラストフィナーレはこれでもかってくらい胃が縮こまりました。出だしから画面の中の空気が怖すぎたので小一時間ハーフタイムを挟み、意を決して再開するものの、その後も観なきゃよかった〜って思いながら観てたけど、結果やっぱ観てよかった。ラストで精神追い詰められた後の、まるでマラソンを走り終えた時のような脱力感と凄いものを観れた事への興奮がたまらなかった。そしてこの衝撃は一度しか味わえないので、貴重な体験ができた。公開時に映画館で観ようか迷ってたけど怖すぎて意識失っちゃいそうだからそれは行かなくて良かった。
フォトジェニックな場面が多々あって今日はそれらが脳裏から離れそうにないけど、アリアスターの作品は鑑賞後の深掘りも楽しいからいいなぁ。
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