アリ・アスター作品は「ミッドサマー」と製作指揮を振るった「骨」を見て、こちらを鑑賞。
きっとこういうのがアリ・アスター作品っていうだろうなぁーと感じるような作品だった。
どうしてこんなに絶望を描くのがうまいんだろう。どうしてそんな酷い世界を描くんだろう…。
ホラー映画をある程度見ていれば、もっと血しぶきが飛んだり、もっと恐怖演出があったり、ずっとホラーらしい作品は山ほどあるんだけど、絶望の淵やトラウマの表現がピカイチだなって思いました。
誰も悪くない、いや悪いけどほんの少しの過ちの重なりで人や家庭って狂うんだと見せつけられるのがつらい。
お兄ちゃん役の俳優さんの目が非常によかった。助けてあげたいねぇ。
ただし終盤お母さんが本気で狂ってからはちょっと笑っちゃったな。
ミッドサマーでも笑っちゃったんだけど、わざとなのかな?