最近身内の方を亡くされた方は、絶対にこの作品を見ない方がいいと思います。
思っていた以上にミステリー要素が濃くて、伏線も見事な回収ぶりだった。
どれだけ見事かと言うと、目の前で起きている事象が明らかにおかしいのに、「あーそうなるよねえ」と普通に納得出来てしまう程。「こうなって、こうなって、こうなった」が非常に明確なんで、怖いもあるけどスッキリもした。決定的なシーンが映ったときは「キター！」という高揚感すら。
でも飲み物飲む手は震えていたし、今も文字を打つ手が震えている。ふせったーを巡回すると、いやー本当にディティールまで凝った作品だったんだなあと…本筋にはこれくらい軽くしか触れられない。
予告冒頭のドールハウスの様なジオラマを挟むカットがところどころにあったんだが、そのカットが無かったら更に入り込みすぎてしまったかも。
勿論不気味さを出すギミックだけど、自分はこれのお陰で「童話なんだ」と逃げることができた。
この作品を映画の世界に閉じ込めるための最後の抵抗だったようにすら。
ピーターの絶妙なイケてない感がツボ。
トニ・コレットの顔芸は最凶。
この緊張感は劇場で観て体感すべし。
