素晴らしかった。
個人的に2018年ベストホラー。
とにかくスルメ映画なので、観る度に考察と認識が深くなり、一層面白く感じることでしょう。
と言いつつ、まだ1回しか観られてないのですが…。
観た人とあーだこーだ話してみるのもとても楽しいです。
しかし、大きく括ってレッテルを貼りたがる人にはお勧めできません。
起承転結そのものは別段驚きのあるものではないので。
個人的に素晴らしいと思ったのは映像表現の部分。
・緻密で深い設定と描写
・計算された色使い
カメラワーク、音楽、演出などで見事にレトロとモダンのハイブリッドな作品に仕上げている。
それこそ観る度に新たな発見があるように狙って作られていると感じた。(1回しか観てないですが…)
考察が捗るポイントを挙げると
・どの家族も抱えている確執とホラーの親和性の高さ
・家族と言えどその人について知っていることなど一片でしかない
・「気味悪さ」の中にある「安心感」という罠
・善き父親の仮面を被った無関心
・ミニチュアに散りばめられた過去、そこに込められた希望と依存
・「誰が何のために」というミステリ要素も
ものすごく緻密なこの作品
「怖い」よりも「不気味、不快」といった方向に特化させた作りになっていて
その中にある「安心感」にまんまと騙される。
映画館へはスケジュール的に厳しいかもしれないけど、必ずもう一回観たい。
もしかしたらここに追記できることに気がつくかもしれない。
楽しみである。