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ヘレディタリー/継承のsugazoのレビュー・感想・評価

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)
3.5
純粋に怖いかどうかだけで評価すると「そんなに」というレベル。日本人は幽霊を怖がるけど悪魔はピンと来ない、欧米人はその逆、という話を聞いたことあるけど、やはりそうなんだと思う。

しかし色々重たいものを抱えている家族が加速度的に崩壊していく過程や、それを演じる女優俳優陣の演技の切迫感が凄い。実はオカルトではない、というオチでも良かったのではと思うくらい。

兄も妹も、序盤から何か正常ではない雰囲気を漂わせており、事件が起こる前から正常な家族ではないことが伝わってくる。母親役の、狂っているのか正常なのかわからない演技(どっちのオチに向かうか分からなかった)は特に迫真。

振り返ってみると、やっぱり普通の家族なら乗り越えられるというか、そんな行動しないよという場面が多く、元々信頼関係が崩壊してたところをつけ込まれたような感じかな。
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