classic

ヘレディタリー/継承のclassicのレビュー・感想・評価

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)
4.0
ミッドサマーの余韻がえぐかったので、アリ・アスター監督の前作(長編デビュー作)をみることにしました〜!

簡潔な感想
まず、この映画は演出がずるかった!映像と音楽の使い方が特徴的(これはミッドサマーと一緒)
最近のホラー映画で多い、大きい音でビックリさせてくる演出とかグロい怖い映像で視覚的恐怖を与えてくるかんじではない。ジワジワと人間の精神に漬け込んでくるかんじがずるかった。家族がテーマだから誰が見ても考えさせられるような内容だった、、から余計に入ってしまったかなあ、、。『現代ホラーの頂点』とも言われているこの映画だけど新感覚ホラーとはこういうことか、、と萎えました!ちなみに私はこの映画を見て寝れなくなりました笑笑

では、せっかくなので『へレディタリー/継承 』はなぜ怖いのか(個人的な意見)を書いていきたいと思います〜!

①あえて脅かしてこない
ここで脅かして来るのかなと期待させておいて何も起きないシーンが何度も出てくる。何かが起きそうなシーンでは見ている側は無駄に想像力を働かせてしまう。そうなると自分の中での「怖い」が映画の中での恐怖となっていくから、映画を見ている側、人それぞれのホラー映画になっていくのだ。そして何も起きないままシーンが終わってしまうとさらに自分の中での恐怖が余韻として残っていく。特に妄想癖がある人はやばいかも🤔

②何が正解なのか分からない
物語の先が全く読めないから、どうなればハッピーエンドになるのかを推測できない。多くのホラー映画は終わりに近づいて来ると様々な事実が明らかになってくる、「こうなればハッピーエンド、こうなればバッドエンドになるのかな」と推測出来る。そうすると登場人物を応援したり、どっちか側につくことが出来るから少しは精神をリラックス出来る。だがしかし、ヘレディタリーではこれが出来ないため常に気を張っている状態となる。かなりストレスが溜まる上、精神力も問われてくる。二時間以上ずっっと気を張られっぱなしだと考えると、この映画を観ることがどれだけ疲れるのか想像出来るでしょう。ずうーっと怖いまま、、はあ、しんどかったあ〜

③何が現実なのか疑ってしまう
現実なのか、幻想なのか、それともどちらでもあるのか。フィクションだけどフィクションだと言い切れないところがすごく怖かった。てかそこが一番怖い。「カルト宗教には気をつけろ」と散々言われてきていると思うけど、人間って精神がとても弱い生き物で、中身から死んでいく人も多くいるのではないでしょうか。何かに頼りたい気持ちは分かるけど頼れる人、信頼出来る友達はいたほうがいいかも(笑)人間の弱さを実感させられました。。。かなり意味深なコメントになってしまった😂

※追加で!登場人物の表現がリアルを通り越している
シンプルに登場人物の演技が素晴らしかった!特にお母さん役のトニ・コレットはもう気持ち悪いほどにすごかったです、、。それ再現しちゃうんかあってかんじでまあまあメンタルやられますね。息子役のアレックス・ウルフもしんどかった!ここも見どころでした🥺

🤩まとめ🤩
なぜ、へレディタリー継承が怖いのか、私なりに考えてみました!主観的なコメント多くなってしまいましたが、なんとなくどういう感じのホラー映画か伝わっていると嬉しいです!しかし、好き嫌いはかなり分かれるそうです!ただ一つ言えることは、ゾンビに追われるより、オバケに殺されるより、家族が崩壊してしまう、大切な人を傷つけられることが一番の恐怖で、死ぬことよりも恐ろしいのではないでしょうか。

病みたい人、萎えたい人はぜひ見てください!🥰(誰かと見るのがオススメ!笑)
classic

classic