イェスタデイワンスモア

ザ・ビートルズの世界革命のイェスタデイワンスモアのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・ビートルズの世界革命(2017年製作の映画)
2.7

このレビューはネタバレを含みます

Technique:
映画の構成は巧妙かつ革新的か?観ていて面白い映画か?特筆すべき映画美術の質と革新性はあるか?
→ 0.7/1.5
形式としてはザ・普通のドキュメンタリーという感じ。ビートルズの曲が流れる時間は相対的に少なく、感情に訴えるというよりかは、アカデミックな印象を与える割に硬派な演出。全体構成もシンプルに編年的である。ビートルズの心酔的ファンには短いのかもしないが、個人的には映画の長さを若干だけ感じてしまった。

Narrative:
意外な結論があるか?価値ある感情的インパクトを残すか?伏線設計などは緻密か?
→ 1.0/1.5
ビートルズの経歴と彼らが世界に与えたであろう社会的インパクトを編年的にまとめている。人気絶頂から始まり、それを保ちつつ常に革新性の最前線でいた彼らの類い稀なる才能が、分かりやすくまとめられている。初心とは、常に新しい衣を切ってゆく姿勢のことを示すが、ビートルズとはまさにそのような存在なのかもしれない。

Positionality
映画は新しい視点や知見を提供するものか?公開当時と現在にどのような意味を持つか?
→0.9/1.5
「世界は元に戻らない。」ビートルズが世界に与えた影響はあまりにも広く深い。そに不可逆性の強さと、それをリードする者の「初心」の持ちようを垣間見える映画であった。そしてなによりもこれだけのボリュームの出来事がたったの6-7年ほどで起きたということが衝撃的である。自分のリミッターを外し、常に新しい自らを求める姿勢はどの時代にも通じるであろう。

Bonus
ビートルズの全体像をイメージするのにバランスよく分かりやすい映画であったので...
→0.1/0.5