ほおづき

5時から7時までのクレオのほおづきのレビュー・感想・評価

5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)
4.0
癌検診を受けた主人公の女性が、占いで良くない結果を聞いてから検査の結果が出るまでの2時間の不安な気持ちとパリの景色をモノクロで描き出すおしゃれ全振りな映画。

結局なんだろう・・・
「検査なんて気にしなくていいよ大丈夫だよ」って励ましてくれる男性たちより「悲劇だねぼくたちは。それより指輪きれいだね」ってハルキストみたいな共感してくれる男性の方がモテるよっておはなし?


ストーリーはともかく、パリの街並みや人々の映し方、部屋や車を映す構図なんかがいちいちおしゃれ。
それと、途中作曲家が即興?のピアノで奏でる曲がどれもすごくおしゃれでよかった。
これがいわゆるシャンソン?
すごく好き。


全然関係ないけど、街を歩いているときに流れてたBGMが一瞬60年代?70年代?くらいの昭和歌謡かと思ってしまった。
日本とフランスってこのころから感性が近かったのかなぁって感慨にふけってたけど、もしかしてこのころのフランスのシャンソンを真似て日本人が歌謡曲を作っていったのかもしれないって思い至った・・・

そこまで思って、ふと、もしかして音楽だけじゃなくて邦画とかがフランス映画に似てるのも、このころの影響とかもあるんだろうか?と思ったりもした・・・

それが関係あるかわからないけど、出てくるフランス人のおばあちゃんがみんなジブリ映画に出てきそうで笑える。