冒頭の占いのシーンはまだ「選択」という希望があったからカラーだったのかなと思った。
タイトルの通り「5時から7時までを過ごすクレオ」を描いた作品で、1幕の「私は癌かもしれない」という提起を最後まで引っ張り続けるため、観ている我々もモデルをやっている友人とのやり取りなんかは気が気ではない。
最後は軍人と出会い、その死を象徴するであろう存在に生命力を見出したクレオ。
何に対しても結果を待っている間は気が気ではないし、この映画の最中、クレオは出会う人とはいつも違う方向を見るようにその場にいない様な気がした。