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洗骨のMNMのレビュー・感想・評価

洗骨(2018年製作の映画)
3.8
201916

沖縄にある『洗骨』という葬儀の風習。洗骨を通して、バラバラになりかけていた家族が、もう一度ひとつになる物語。

芸人さんの監督らしく、全体的に面白く仕立てられている作品でした。
前半は、過度に笑いを取り入れようとしている場面もいくつかありましたが、後半ではシリアスに、生と死についてしっかり向き合って描かれていました。

洗骨の意味…。
個人的な解釈ですが、それは『生まれ変わる』為の儀式なのではないかと思いました。
母(筒井真理子)が一人の人としての一生を終え、洗骨によってようやくこの世に別れを告げられる。そしてまた一人の人として娘(水崎綾女)の元に、新城家に新たに命として生まれ変わる…。
恐れられながらであっても続けられてきた、古くからの風習の意味が知れたような気がします。

大島蓉子が演じる肝っ玉おばさんは、一本筋が通っており、それでいてド迫力のツッコミがとても面白かったです。そして、おばさんのセリフがの重みが凄いかった…!
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