これは視線の物語だ。私達はいつも視られることで傷付き生きている。髪色を変え、モデルの世界に飛び込み人生を変えてみようと試みるヒロイン。モデルという商品、女性、雇用者、娘、「唯一の」友人。様々な対象として視られる主人公の内面が音楽・映像を通して痛いほど伝わる。印象的だったのは名も無き通行人達からの若く・美しい彼女への視線、それは悪意かただの関心か、はたまた実は何も見ていないのか。