やきいも

パッドマン 5億人の女性を救った男のやきいものレビュー・感想・評価

4.3
インドでは、スティグマ的に生理がタブー視されている
生理は不浄なものとされ、生理中の女性は生理小屋にとじこめられたりする
調べてみると、生理用品の普及率はいまだに3割程度で、ナプキンの代わりに灰や新聞紙、古い布などを使ってる
人口の6割がトイレが基本的にはない環境で生きているらしい
初潮がきてもそれが何か教えてもらえなかったり、学校を休み続けて退学することになることもあるみたい


インドはちょいと旅行しに行っただけなので、インドの女性の生理の問題については特に触れる機会がなかった
ただ、外に出る女性の少なさは目撃したし、行った3都市とも映画で描かれてるよりも不衛生で貧しい環境だった


ノンフィクション映画だと、驚きの展開とかなくとも全然観れるし、生理の経験がある人でもこの映画からは多くのことを学べる


パイオニアの葛藤や苦悩が描かれており、読後感としては発明家や革命家への畏敬の念を抱く
と同時に、それを側で支えるバディ・パートナーもすごいと思った
社会から評価されていないどころか、批判されていてもなお、他人ではなく自分の尺度で相手を評価して、一緒に戦ったり側で支えたりする
「絶対敵味方」がいる安心感は、私の人生にも必要な気がした


ちなみに本作は、クウェートとパキスタンでは上映禁止で、女性からの抗議などがあったらしい
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