インド人女性、5億人を救った男のはなし。
2001年時点で
インド人女性のうち、生理用ナプキンを使っていたのは全体の12%
残り88%の女性は、汚れた布を使い続 け、病に陥ることもしばしばであった。
この現状が続いてきた理由は2つ。
生理用ナプキンが高級であったこと、
そして女性に知識がなかったことである。
文化として女性の生理期間は「穢れ」とされ
男性は女性に触れることはおろか、
部屋で寝食を共にすることもできなかった。
妻想いのラクシュミ。
最愛の妻が病で倒れることのないように、清潔で安全な生理用ナプキンを使用することを望む。
大枚はたいて購入するも
高級品は日常使いできない、母や姉妹にも分け与えられないものを使いたくないと言われてしまう。
しかし、なんとしても最愛の妻を危険に晒したくないラクシュミは考える。
ここから、生理用ナプキンを作り始める。
私たちが日常使っているもの、
知識がある状態は経済と教育によるものだと認識させられた。
ラクシュミの妻想いの深さが愛おしい。
どこまでも彼女を愛し考えた結果の行動なのだろう。
そして女性の社会進出、夫からの精神的、経済的な自立にこの手があったのかと涙した。
愛する人のために始め、
心底救いたいひとがいる。
その動機は
どれほど人に力を与えるのだろう。
これ以上に力になることがあるだろうか。
誰かを思って、
寝食を忘れて生んだものに
その、ものづくりに
企業の利を計った商品は勝てない。
女性だけでなく、男性にも
できれば一緒に見られたらすごく良い作品だと思った。