りさーる

ペンギン・ハイウェイのりさーるのレビュー・感想・評価

ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)
2.2
なんでこれ映画化したの?
森見登美彦の小説はだいたい好きなんだけど、これを映画化した理由が分からない。
夜は短しと四畳半に味をしめたか。
映画自体は軽やかでよくある感じ。なんかこういうアニメ作品よくありますよね。なんのために作られたのかよくわからない、盛り上がりや見甲斐に欠けるなんだか本当に暇つぶしのためだけに存在しているような映画。 暇つぶしにしたって見きれないほどの過去の良作がすでにあるし、コンテンツの多い時代じゃ暇つぶしに映画を選択する必要もない。
何なんだこの時代のアニメ映画。めっちゃ面白いやつと、虚無映画の差が激しすぎる。それは単に私の好みに合わなかっただけかもしれないけど。キーワードとしては夏。夏をテーマにしたアニメ映画は勿論良作も多いけど、概念としての夏の魅力に甘えた駄作も多すぎる。
まあ別に作る分にはご自由にって感じなんだけど今後夏が舞台のアニメ作品を見るのはちょっと警戒しちゃうかな、って感じだ。

さて、本作。小説は読んでます。
森見は私の知る限りだけどデビュー以降京都や大学、青春、恋愛をテーマにした作品を描き続けていて、『そればかり』から脱却するために本作や狸の話を書いていたと記憶している。
狸の話はすごくすき。かわいい。
いや、やっぱやめようかな。
ぐだぐた書いたけど結局小説のペンギン・ハイウェイそれ自体があまり好みではないです、って話になるので。。
あとあの小説を映画化したにしてはこの映画はよくできてるわ。ごめん。映画化の能力高。
なんでこの小説を映画化したのかは依然わからないし好みでないことに変わりはないんだけど、
小説を映像化した、映画化した、という点においては完璧にちかい。だってこれは私が読んだペンギン・ハイウェイだったから。