たかとし

ペンギン・ハイウェイのたかとしのレビュー・感想・評価

ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)
3.7
知を愛する利口な少年アオヤマくんの、子供っぽい仕草や表情が可愛かった。とってもおねショタな映画だった。

結局、お姉さんは何者だったのか、海とは何か、なぜペンギンなのか、最後のアレは何だったのか、など様々な疑問に対して、ぼやかされたまま終わった。色々と考察しがいのあるストーリー展開だったし、深読みせずとも雰囲気だけでも楽しめることができた。

そして、観ているうちにちょっとだけ知的な気分になれる映画だった。

キャストはプロ声優ではなく、俳優が声をあてていたのだが、昨今の有名俳優を「豪華キャスト!」とかで宣伝しちゃうような棒読みだらけのアニメ映画ではなかった。その辺りは気にはならなかった。アオヤマくんのお父さんが棒だったことくらいかな。ちなみにお姉さんは蒼井優。

季節が夏の映画だったので、ぜひとも毎年夏休みにはこの映画をテレビ放映して欲しい。あの「よろしくおねがいしまーす!」の映画なんかよりも、こっちの方が断然面白い。

でも、頭を空っぽにしてみられる映画ではないから、ちょっと好き嫌いが分かれる映画かもしれない。原作が森見登美彦だから、キャラクターやセリフがとても理屈っぽい。お姉さんがアオヤマくんを「少年」って読んでいるのとかね。
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