ちぃ

フード・インクのちぃのレビュー・感想・評価

フード・インク(2008年製作の映画)
3.8
アメリカの食品の実態についてのドキュメンタリー。

大手企業が利益を追求するあまり、不自然な育て方や環境や、消費者の健康の事を無視して地球環境や、生態系、健康問題にあまりにも大きな影響を及ぼしている事がわかる。
政治家達をも金で支配して、多国籍企業に有利な法案を通す。
個人農家への嫌がらせとも思える法案、消費者には食の安全性を高めて欲しいと発言する権利さえ奪われているような裁判の判決。
大企業は不法労働者に安い賃金で働かせ、莫大な利益を得ているのに、逮捕されるのは労働者だけ。大企業は責任を負う事はない。
食肉業界は食品加工にしか携わらないシステムを確立し、問題が起こると飼育していた農場に責任を負わせるだけ。
こんなのおかし過ぎる!

消費者は購入する食品の成分や加工工程、内容物について知る権利がある。
もっと学ぶ機会が必要だ。
買う食品に責任を持つという意識を持たないといけないと思う。
もうそろそろ食肉の大量消費をやめないといけないのかもしれない。

この作品が製作されてからかなりの年月が経っているので、少しでも良くなっている事を願うばかり。
自分の食べる物について考えさせられる作品でした。
ちぃ

ちぃ