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ミスター・ルーズベルトのmisuzuのレビュー・感想・評価

ミスター・ルーズベルト(2017年製作の映画)
3.7
コメディエンヌを目指し、オースティンからLAへ移住したエミリー。
いくつものオーディションを受けるものの芽が出ず、映像編集の会社でのアルバイトも辞めることができない。
ある日、オースティンに住む元彼のエリックから、愛猫のミスター・ルーズベルト危篤の連絡が入る。
急ぎ帰郷するものの、ミスター・ルーズベルトはすでに亡くなっていた。
さらに淡い期待を抱きながらエリックに再会したものの、彼にはすでにセレスタという新しい彼女がおり、かつてエリックと同居していた家も今はエリックとセレスタが暮らしていた。
エミリーはミスター・ルーズベルトの葬儀が終わるまでオースティンに留まり、エリックとセレスタの家に泊まることになる。
自然派のセレスタの好みに合わせ家の内装はすっかり変えられ、バンドを組み自分と同じように夢を追っていたはずのエリックも現実を見据え不動産の資格を取るべく勉強中。
自分だけが過去に留まったまま、夢を叶えた未来も想像できないエミリーは、否応なく現実と向き合うことになる。

日本未公開作品。
Netflixオリジナルではないけれど、Netflixでしか観られないなかなかの良作。
エミリーは子供っぽく自分勝手で時々イラッとさせられるけれど、どこか共感を覚えてしまう魅力的な人物。
オースティンで新しく友人となるジェンとともに過ごす場面は、終わらない夏休みのようでとても良かった。
嫌な人物が1人も出てこず、ラストも明るいので気持ち良く観られる作品だった。
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