嵐電のkokonamaのレビュー・感想・評価

京都の四条から嵐山までを結ぶ嵐電。柴漬けのような紫色の電車に乗ると、恋人たちは別れてしまうという噂話。3組の男女の物語が嵐電でクロスする。

小説家の男は、かつての妻との思い出の地に訪れる。嵐山のデリバリーキッチンで働く女は、撮影していたスタッフに京都弁の指導をお願いされる。地方から修学旅行に来た女は、8mmで電車を夢中で撮っている同じ高校生に一目惚れをする。

丁寧に3組の成り行きを描いている作品だが、少し長いような感じがした。地元に根付いているような不思議な空気感。