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空母いぶきのsugazoのレビュー・感想・評価

空母いぶき(2019年製作の映画)
4.0
憲法9条、戦力不保持、自衛権の許容ラインといったことがテーマとして扱われ、明らかに挑発のレベルを超えて攻撃されているのに反撃できないというジレンマは、遠くない将来自衛隊が実際に直面するかもしれない話だと感じた。

個人的にハッとしたのが、今攻撃したら、敵に日本本土に長距離弾道ミサイルを使う口実を与えることになる、という台詞。攻撃できないのは憲法でも国際世論でもなく、やったらやられるという極めてシンプルな、しかし一つの真理。

佐藤浩市が試写会か何かで、安倍首相を揶揄するような発言をしてバッシングを浴びたらしいけど、作品自体は安易な反戦や、富国強兵的なイデオロギー、どちらに寄るでもなく、中立的に描かれていると思います。

とりあえず、海上保安庁や自衛隊の方々は、日夜ギリギリのところで、できるだけ相手を刺激しないように領海侵犯や領空侵犯に対応されているのだと思うと、改めて頭の下がる思い。
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