ヨウピー

ウトヤ島、7月22日のヨウピーのレビュー・感想・評価

ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)
3.6
我々は絶対にこの事件を忘れてはならない。

2011年7月22日午後5時頃、ノルウェーのウトヤ島で行われていた、約700名が参加するノルウェー労働党青年部の集会を標的にした大量殺戮事件が発生した。
犯人はたった一人の男・アンネシュ・ベーリング・ブレイビク。この事件を前にオスロにある行政機関の庁舎が爆破事件を起こし、その後、警察官の制服に着替えてボートでウトヤ島に上陸。銃の乱射による大量殺戮を始める。

市庁舎爆破事件では8名、その後のウトヤ島での乱射事件では69名が犠牲となり、ノルウェーにおいて第二次世界大戦以降、最悪の大惨事となっている。
中には、まだ小さい子供や若者が犠牲になっている。

計77名の尊い命が奪われました。子供や若者にはまだ将来がありました。しかし、それが消えてしまいました。

これだけの命を奪っているのに、犯人の男には禁錮最低10年、最長21年の判決を言い渡されたそうだ。

僕たちからすれば、69名の命を奪ったのに、非常に刑が軽いという印象です。

ウトヤ島でのノルウェー銃乱射事件の現在は、生き残りの3分の1以上がPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症。その後も長く苦しんでいる。

これはそんな実話を元にした映画です。

あまりにも銃の音やひたすら逃げる若者たちの悲鳴が生々しく、悲しく辛くなりました。
主人公のカヤはそんな中でも、妹や他の人を助けたりするのはすごい。

主人公が途中で歌う所に、涙が出た。

もう二度とこんな事件が起こらないよう願うばかりです。

亡くなった方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
ヨウピー

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