ウトヤ島、7月22日の作品情報・感想・評価

上映館(23館)

「ウトヤ島、7月22日」に投稿された感想・評価

ヨウ

ヨウの感想・評価

4.5

このレビューはネタバレを含みます

【ワンカットの没入感で主観的に見ると恐ろしさが眼球の裏にこびりつく映画】

2011年7月22日にウトヤ島を襲った無差別テロに基づいた作品。

--一体誰が?
--どんな目的で?
--なぜここで?

何もわからずただ聞こえる銃声から逃げる。
逃げよう。いや、ここで待とう。
どの選択をすれば正解なんだろう。

--なぜ助けが72分も来ないのか?
--警官が襲ってきてる?
--まっててって約束を健気に守る?

本当にパニックに陥ったら行動できるのか、自分のためにも人のためにも。助けてって声に反応できるのか。ただただ怯えてるだけなのか。

人によって考え方も想いも大切なものも違って、各々がその場でどんな選択をするのか。そしてもし自分がその場にいたらどんな選択をするんだろうと否応にも考えさせられる。

ただ、誰も予期せず起こったことであり、そして失われる必要のない命が失われた事実。

災害もテロもなんでも、人の命に関わったことは忘れてはいけないし、そこから多くを学ぶ必要がある。
そして学んだことをこれから自分に人にいろんなものに活かすために行動しなければならない。
そう思わされた。
kwr

kwrの感想・評価

3.3
まず、この映画のことを知るまでこの事件のことを知らなかったことを正直に書いておきます。
72分間ワンカット、事件の追体験をさせることを目的としているんでしょうけれども、それはかなり成功していたんでは無いかなと思います。かなりバンバン撃ってるなと思ったら、銃声の数も実際の数に合わせてあるということで……そのこだわりはすごい。
ただ、やはり一本の映画として観たときに、どうしても中だるみしてしまう部分がある(尤も、常に緊張感はあるという前提ではあるのですが)のは否定できないのでは無いでしょうか。ただ、これを両立させようとするといかにも嘘くさいフィクションになってしまうと思うので、このあたりがギリギリのバランスだったのだろうというのも分かるところではあるのですが……。
Netflixの方も見てみようと思います。
ten47

ten47の感想・評価

3.3
ん~... 始まりは良かったけど犯人に対する映し方もワンカットで撮る意味があまり見いだせなかった
息づかいまで見えるワンカットと
腹に響く銃声の生々しさ

2011年ノルウェーで実際に起こった銃乱射事件をドキュメント風にワンカットで描いた本作。

まずは銃声の怖さが印象的だった。文字通り腹に響くその音が徐々に近づいては遠ざかり、またどこからとも無く響き渡る。そしてその後に続く悲痛な叫び声。目に見えない犯人の恐怖と緊張感のひとしおさは、映画館でなければ味わえないものだった。

また極力説明を排除した映像に無駄のない演出が加わり、現場の生々しさが表現されている。例えば、事件冒頭で主人公たちが逃げる中に1人倒れ込んだ男の影が一瞬映り込むのだが、その後に「死んでる人いなかった?」「やめてよ!」みたいなくそリアルな会話。観客も登場人物たちと同じ情報量だからこそ、そのパニック状態が否応なしに流れ込んでくるようだった。

生々しさでいうと、途中で出てくる少女の絶命の芝居がとてつもなくリアルだった。人の温もりのあった体から熱が失せていき冷えきっていくのだが、、、命の「揺らぎ」の中で絶命していく様をワンカットで見せられると、切なさに加え「人間ってこうやって死んでいくのか」と悪寒が走るような気持だった。

そんな72分間の銃乱射テロシーンだが、目の前で人が撃たれて血しぶきをあげる、みたいなゴア表現はほとんどない。しかし、主人公の後ろ1、2メートルにピッタリ張り付きながら息づかいまで感じさせるワンカットのカメラワークに、観客も現場に叩き込まれる。そのパニックと恐怖はどんなグロテスクな描写よりも脳裏に焼き付いてしまった。

NZの一件もあったが、被害者の恐怖のことについて考えるともいたたまれない。突然銃声に取り囲まれる状態は、普段の生活からは想像しきれない恐怖に満ちているのだと、この映画から少しでも実感できる。

現に先週の金曜にこの映画を観たが、まだふとした時に、その72分間の一場面がランダムに頭をよぎるのだ。
mnm

mnmの感想・評価

3.9
犯人がはっきり登場するシーンや、迫ってくる恐怖のはっきりしたシーンってないのに、72分間の鳴り響く銃声や逃げ回る人々とその悲鳴。これだけでそこらへんに溢れてる作られたものよりもずっとずっと恐怖だったなあ〜。
scribbles

scribblesの感想・評価

3.6
ホラーよりも怖い映画。上映後には銃声がトラウマになること必至。エンドロールを含めBGMはなし。島に響き渡る銃声と被害者の悲鳴が館内にこだまする。これが実際に起こった事件だというのだから、人間の想像力よりも、現実世界の方がよっぽと怖い。
Aya

Ayaの感想・評価

3.7
#twcn

しんどい。
この映画を見終わった後、大きい音がしただけでビクってなりました。

いや、人が死んだり悲惨な目にあったり暴力が出てくる映画なんて今までいっぱい見てるわけで。
なんなら大好きなわけで!

今作のようなモキュメンタリーも腐るほど見てるよね。

なんだろうこの異質感。

圧倒的な恐怖。

ひとえに主人公カヤを演じた女優さんの素晴らしい説得力ではないか?

そして転びもせず72分1カットで彼女を追いかけ続けたカメラマンの技量のおかげではないか?
めちゃくちゃ難しいことやってるのに、ほぼ完璧に狙いを外してないと思いました。
クオリティ高い。

エンドロールで事件を元にしたフィクションです、とか言われてもあまりに生々しい72分を味わった観客も若干PTSD気味になってるし。

こんなM14みたいな確実に殺す用ではないけど、わざわざ外国まで行ってお金払って銃を撃つ、という行為をたまに楽しんでいる私でも普通に

怖かった。

自分がこの場にいたらどうしたやろう?

結論やメッセージみたいなわかりやすい提示はないものの、冒頭にノルウェーはアフガン戦争に加担しているのか?していないのか?という議論がワッフルを食べながらナチュラルにされており(この事件は党の青年部のサマーキャンプを狙ったものなのでポリティカルな意味合いが出やすい)、登場人物たちの間でもあからさまな解釈の違いが示されていたりする上、主人公の女の子の繰り広げる持論には私ちょっと・・・首を傾げてしまいましたね。

このキャンプに普通にナンパ目的で来てる奴もいれば兄弟に引っ張られてきた人もいるし、王族の奴もいる。

そして極限状態で合唱団に所属しているという主人公が友人に促されて歌うシンディ・ローパーの「True Colors」で「あなたの本当の色は美しい。虹のように」というちょっとベタながらその選曲?!というのを見ても、やはり雑音は排除して、この事件の単純な悲惨さに視点を返したい模様。

こんな大きい事件知らなかった。
東日本大地震の年だからしょうがなかったのかな。

後、関係ないけどワッフルが出るだけの食事に「バーベキューに行こう」と誘うのは詐欺だと思いました。
ワッフルはご飯じゃなくてオヤツだよ!!


日本語字幕:北村 広子
凄かった。

ワンカット。実際にテロが始まり終わるまでを体験する仕組み。

本当にそこにいるかのように思える。最後、テロ集団が何者かが明かされて繋がる皮肉にドッと疲れる。
かずま

かずまの感想・評価

3.5
撮影方法による、自分がそこにいるような恐怖心や緊迫感はあった。
反面、題材としてのメッセージ性や説明は少なく感じたので、この事件については自分で調べてみようと思う。
nk

nkの感想・評価

3.7
最後の最後に映し出された監督の一言になるほど、と思いつつも正直興ざめしてしまった。
フィクションだと主張するなら、もっとストーリー性を重視すべきなのでは。
が、テロの恐怖は日常と隣り合わせなのだということは充分すぎるくらい伝わった。
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