ヤマタノオロチ

映画 刀剣乱舞-継承-のヤマタノオロチのレビュー・感想・評価

映画 刀剣乱舞-継承-(2019年製作の映画)
3.0
再現度は高いが初見向きではない


邦画での実写化としては最高クラスの再現度です。物語の背景やキャラの細かな設定もちゃんとしており、ゲームの刀剣男士がそのままスクリーンに出てきたかの様です。殺陣もアニメ版さながらの動きで再現率が高い。

ただ、実写化の宿命といえる「初見への配慮」の足りなさが浮き彫りなっています。再現度が高いが故に情報量が多く、説明が足りない。一応、場面場面でナレーションやキャラからの説明はあるもの、花丸(アニメ版の一種)の様なキャラ紹介のテロップもない。私も審神者ですが「名前出てないけど初見は分かるのか?」と疑問を持ってしまいます。

恐らくですが、制作側も刀剣乱舞の知っている人が観ることを前提に作っている気がします。ただでさえ数の多い刀剣男士を初見で個々のキャラクターを把握するのはほぼ不可能でしょう。(逆に知らずに観る人も少ないと思います)

予習必須です。刀剣男士はポケモン程多くはありませんが、キャラや設定を把握していないと「わけわからないけど面白い」ただそれだけのアクション映画で終わってしまいます。
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