TakumiMurai

コーヒーが冷めないうちにのTakumiMuraiのレビュー・感想・評価

コーヒーが冷めないうちに(2018年製作の映画)
3.2
短編小説の話数本を一遍に読んでいるような映画。(まあそもそも小説だし、原作通りの脚本なのかな。) 
基本的に場面がカフェのみで進行していく都合もあり、ところどころで絵面を変えたりすることがあったが、そこが余計に小説っぽく感じた。

認知症の回が一番切なくどうしようもなかった。
それでも相手に対してどう向き合うのかを焦点に置いていて、きっと2人なら大丈夫だと思えるシナリオだった。
全体を通して、過去に起きたことは変えられないけど、そこから先の未来は変えられる。
というテーマで一貫しており、
観た後にきっと前向きになれる映画。
鍵となるのが子供というのもさすがという感じ。
ただカフェに来た人としか会えないという制約が物語を動かす上で制限されすぎなのでは?と疑問を感じた。
カフェに来た時にしか戻れないっぽいため、
カフェ内でいざこざを起こした、とかでない限り戻る意味を感じられそうにない。
せっかく過去に戻れると思って来店して、他の条件を臆せず呑んだとしても、
そもそも会いたい人がカフェに来店してなければ全く意味がないのは条件としてきつすぎる。
あらかじめ来店しておく必要あるじゃん。
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