しまかす

子どもが教えてくれたことのしまかすのレビュー・感想・評価

子どもが教えてくれたこと(2016年製作の映画)
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前売りを買ったのに劇場に行けずじまいだった本作、やっとみた。みてよかった、と言って良いのかどうか分からないけど、みないままでいなくてよかった。最初から最後まで心臓を掴まれているような苦しさがあって、一瞬でも気を抜くと彼らの未来を思って涙がこぼれる。だけど、子ども達が語るように、自分のことは自分がいちばんわかってる。病気だからといって不幸かどうかを決めるのは親や周囲の人間じゃあないんだ。親は1日でも長く子どもが生きられるように、なんでも、本当になんでもしてやるだろうけれど、子どもがしてほしいこと、したいことは全然違うかもしれない。
本作の監督は自信の子どもも幼い頃に病気で亡くしているらしい。お涙頂戴的なあざとい演出なんかもなく、ただじっと等身大の子ども達を見つめるカメラがとてもあたたかくてよかった。幸せはいつも自分次第だ。
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