YUMI

子どもが教えてくれたことのYUMIのレビュー・感想・評価

子どもが教えてくれたこと(2016年製作の映画)
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これって別にアカデミー賞を受賞したとかってわけじゃありませんよね? なのになんで私、こんなの観ちゃったんだろ。いーーーーっっっち番嫌いなジャンルの映画です。
だいたい、子供、しかも難病の子供のドキュメンタリーなんて反則じゃないですか。
ただ、日本でこういう類いの映画作ると、絶対に「さあ、ここで泣け! 泣かないヤツは人間じゃねえぞ!」って感じのお涙頂戴シーンが必ず出てくるもんだけど(お涙強要というべき?)、この作品にはそういうのが一切なかったのがよかったと思います。
なので、「可哀想な子供たちに同情して思いっきり泣く優しい自分を楽しもう」なんて意図で観た人には肩透かしだったんじゃないですかね。
何故なら、この作品に登場する子供達や、その家族は、同情なんか一切必要としていない。
ただ「ありのままの僕(私)を見て。そして理解して受け入れて」と言っているように見えました。
彼らは病気と「闘っている」のではなく「共存している」。決して「死んでいく子供」ではなく「生きる事を楽しんでいる子供」と、その家族なんですね。
どんな状況にあっても、人生を楽しむ。それが私にとっては「子どもたちが 教えてくれたこと」でした。
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