キャプテンジャポニカ

母さんがどんなに僕を嫌いでものキャプテンジャポニカのレビュー・感想・評価

3.8
良い話だと思います。
でも、あんな酷い母親に対してどうやったらあんなに歩み寄ろうと言う気持ちになれるのかわかりません。

「母さんがどんなに僕を嫌いでも、やっぱり大好きだ」というの気持ちから?
恨んでいる母を許すことで自分の人生はもっと明るく前向きに生きていくことができると思ったから?

私は母から「あんたのせいでうちはお金が無い」だとか「死ね」だとか罵声を浴びせられたり、イライラをぶつけられる度に
「どうしてこの人は僕を産んだのだろう、産まない方が幸せだったんじゃないかな?」と思いながら大人になりました。

血の繋がりがあっても、所詮は他人。

そう開き直っているつもりですが、
結局は独り身になった母のことが心配で、30代になった今でも私は、より我儘になった母と暮らしています。

私が今母と一緒に居る理由は「好きだから」ではなく「心配だから」とか「頼られて放っておけないから」とかいう同情からです。
でも実は「それでも好き」って心の奥では思ってるんですかね。

母親が死ぬとき、私は初めて本当の気持ちに気付くのかもしれません。

これからも母との関係に疑問や不安を抱えながらも
その時まで一緒に生きていくのだろうなと思います。
後悔しないために。

子は親を選ぶことも、産まれるか産まれないかも選べません。
親になる人は、自分の子が思ったような育ち方をしなくても
「生まれてきて良かった」と思ってもらえるように育てる覚悟が必要だと思います。

考えるきっかけをくれたこの作品に感謝です。

あと
キミツのような友達、私も欲しいです!
それと子役の子、めちゃくちゃ良かった(^^)