さぶ太郎

母さんがどんなに僕を嫌いでものさぶ太郎のレビュー・感想・評価

3.4
こんなに、コメントが温かい試写会は初めてで、こちらでのみウルっときました。

ネグレクト、虐待を受け続けた少年が大人になり、母と向き合う実話を素にした映画です。
だからか、全く泣けません。これは犯罪で、なんで周りが通報しないのか、憤りしか感じなかったから。
いや、100歩譲ってヒステリックに怒る時もある、外面だけいい人もいるが、これは別次元。うーん、やはり一線を超えたら戻る事が出来ないだろうから、下手にこの映画を観て、暴力を振るう保護者に期待を持たない方がいいと思います。

この映画のキーポイントは、混ぜご飯。
作るのは手間がかかり、ネグレクとは真逆の献立。お母さんが作ってくれる、混ぜご飯。このくだりだけは、愛情を感じます!ただ、混ぜご飯を作らなくていいから、抱きしめてあげる事が、一番の愛情です。だから、やはり共感も感動も何も感じたくない映画でした。

ただ、吉田羊は演技が上手かった。あと、森崎ウィンの歌が半端なく上手いし、演技もバカみたいな明るさから、賢さも滲み出ており、誰か気づかなかったからビックリしました。

映画は内容の好みはあるけれど、何か発見があり楽しいなあと思いました。
さぶ太郎

さぶ太郎