アイネクライネナハトムジーク……ドイツ語で小さな夜の音楽という意味らしい。作品の雰囲気にマッチしたセンスのあるタイトル。
様々な出会い方から連鎖する人間関係をフォーカスした恋愛群像劇。ベタベタな恋愛ではなくミステリー要素も含んでいたので一つの出会いがどのように繋がっていくのが見所。
以下ネタバレ感想★★★★
三浦春馬が亡くなったのが信じられない気持ちで観ていた。まだこの世界のどこかにいるんじゃないと錯覚してしまう……自然な笑顔だったから。
小野があまりにも優しく闘争心を微塵も感じないのでボクサーっぽく見えない。そんなボクサーが勝てば告白するという設定に違和感しか感じないのだが何かをキッカケに行動を移すというのは分かる。
他にも印象的だったのは織田。チャラそうな彼の名台詞が刺さる。出会いがないっていうのが一番キライとか劇的な出会いなんかない。チャラそうに見えて決断力のあるキャラで一番好感がもてた。ただ自宅にAVを撒き散らしてるのはいかがなものか。
出会いってのはいつだって劇的ではないそのことを知るのは出会ってから暫く経ってからなんだと……余韻の残る赤ワインのような作品だった。