ゆう

パラレルワールド・ラブストーリーのゆうのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

原作既読で鑑賞。映像化困難と言われた東野圭吾作品をどう見せるのかと思ったら、最初は容赦なく切り替わる世界をぶつけられ原作を読んでいても混乱。「わかりにくさを楽しむ」ことを強気に挑戦している監督に敬意を表します。また原作の東野圭吾氏が「これまでの自分のキャラクターの中でも飛び抜けて複雑なキャラクター」と言う敦賀崇史を演じた玉森さんの混乱し憔悴し壊れていく様には、滲み出る色気と恐怖すら感じ、ここまで豹変できるのかと衝撃を受けた。確かにアイドルの殻を破っている。柔和さと癖の強さと狂気を併せ持つ三輪智彦を演じた染谷さんもさすがで、作品に説得力を持たせていた。原作とは異なるエンディング、賛否がわかれそうでもあるが、観た人の感覚に委ねられるので、是非劇場で自らがどう感じるのか体験してみるとおもしろいと思う。私は映画版のエンディングも好きだった。
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