小憎たらしい見栄っ張りのじぃさま。冗談だって飛ばすし、孫に交渉で負かされて暴言だって吐いちゃうじぃさま。
そんな普通の人間の壮絶な過去。
ひとりひとりの中で戦争を完璧に終わらせられることは、きっと、ない
生きているほんのひと場面の
ふいの瞬間にその禍々しい記憶は影を落とす
ドイツ語の言葉に囲まれたときの息苦しさ、
亡き父母の名前を言わなければならないとき 唇を噛み締めざるを得ないあの感じには胸が詰まる。
と同時に
戦争を知らない若い人々のあたたかさも映し出す
彼等の親切さに助けられて
ちゃんと自分でやりなさいよってお尻叩かれて
大丈夫よって勇気をもらって.
どこの国にもいる、心優しい人々。希望だなぁ。
70歳になったってこわいものはある
きっと可笑しいことだってこれからある。
そんな予感をさせる魅力的なエンディングに これから.を感じた。良い映画でした。
