サップリン

ザ・ビッグハウスのサップリンのレビュー・感想・評価

ザ・ビッグハウス(2018年製作の映画)
4.2
想田和弘監督による
台本やナレーション、BGMを一切排した
「観察映画」

第1弾「選挙」2007年
第2弾「精神」2008年
番外編「Peace」2010年
第3弾「演劇1」2012年
第4弾「演劇2」2012年
第5弾「選挙2」2013年
第6弾「牡蠣工場」2015年
第7弾「港町」2018年
第8段「THE BIG HOUSE」2018年

THE BIG HOUSE とは
全米最大級収容員数11万人を誇る
ミシガン大学アナーバー校のホームである
ミシガンスタジアム

119分の映画の中でアメフトの試合は20秒程度
それ以外はアメフトのスタジアムで起こる
アメフトの試合以外のあらゆることを描く

学生も含めた映画作家17人が17台のカメラで
好き勝手に撮影しているはずが…

アメフト1試合(事前準備〜翌朝の掃除)に
「楽しんでいる」と「働いている」の差など
段々みえてくる(気がする)ことに鳥肌

アメリカの縮図として
軍隊、マーチングバンド、チアリーダー、
人種問題、宗教、労働、貧困、富裕層など
巨大なシステムを用いて描き
最終的に政治まで絡まってくる上に
決して綺麗事でない寄付という側面で締める
奇跡的なバランスにむしろ恐怖すら感じる…

ゴー!ブルー!!