ザ・ビッグハウスの作品情報・感想・評価・動画配信

「ザ・ビッグハウス」に投稿された感想・評価

zk

zkの感想・評価

3.5
リアルな空気感がとても良い。
いつものことではあるけど、今回特にドラマというかハプニングが少なかったような。
想田監督の「観察映画」なるものを初めて観ました(十戒を全部満たせたわけではないそうですが)。面白かったのですが、そもそも、テーマである「ビッグハウス」が面白いので、「観察」がどうこう、という話なのかどうか、分からなくなってしまいました。
まつこ

まつこの感想・評価

3.6
観察映画第8弾。アメフトのスタジアムを中や外から観察しているとアメリカという国が見えてくる。小さな子がチョコレートを売っている画に何とも言えない気持ちになった。想田さんの作品はいつも観に行くタイミングが合わなくて今回がお初でした。こんな感じなのか。荒いワイズマンな印象を持ったのだけど次観たらまた感想が変わるのかな。
ふじp

ふじpの感想・評価

4.0
想田監督 観察映画第8弾

ミシガンのアメリカンフットボールスタジアムに密着。
試合や選手にはほぼ触れず、そこは被写体では無いのだろう。
スタジアムの運営を準備から片付けまでの各セクションを追ったり、スタジアム外の転売ヤーや観客の波に乗ってカンパを頂こうとするストリートミュージシャンまでもを追う。

the観察って感じ。
ナレーションや字幕で観客を誘導することはなく、ただただ起こっている事実だけを映し出すのみ。
アメフトに沸く観客を見送った後で、放置されたおぞましいほどのゴミを片付ける女の子の「私アメフト嫌いなんだよね」が印象的。
3つのコンガを叩きながら、フリースタイルでちゃんと韻も取り入れつつ、客いじりをするストリートミュージシャンがミシガンの片隅にいるって知れたから、ただの日常がさらに面白く見えるような気がした。
R

Rの感想・評価

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このレビューはネタバレを含みます

想田監督はワイズマンに影響を受けていると公言している。強引ではあるが、比較的黙ったままのワイズマン的な『選挙』や『精神』から、思わず話さずにはいられず、そして話すことを通して生まれる被写体との関係性が美しく魅力的な『港町』や『Peace』といった作品の2つがあるとすると、今作は前者に属する作品だと感じる。それもそのはずで監督や撮影が多数おり、また主な舞台となったスタジアムが今までの作品とは桁違いの人間が存在する。想田監督の作品は全般的に狭く深く人物と場所を掘り下げていくところにあると感じるが、今作は不可能に近い。だからこそ、ワイズマン的作品になったのだろう。その結果スタジアムという舞台の社会、流動する人間が見事に描かているのではないだろうか。
●ショットは玉石混淆 例えが食洗器の中にカメラを入れるなど
●3回使われるディゾルブに馴染めない
●試合はほとんど撮らない。選手も撮るが関心がないようにも思える
小森

小森の感想・評価

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沢山の人が人生掛けて働いてる姿を観るだけで元気出る。
裏方にもしっかりスポットライトが当たるのも良い。
Yumaru

Yumaruの感想・評価

4.2
視点がすばらしい。
ビッグイベントを支える人、参加する人、
人が集まるところで何かを行動する人、
たんたんと観察するだけのようで
多くの気づきがあった。
想田和弘監督の観察映画第8弾。

舞台は米国ミシガン大学が誇る全米最大のアメリカンフットボール・スタジアム、通称“ザ・ビッグハウス”。何と11万人近く収容できる世界第2位の超巨大スタジアム。

とにかく規模も熱狂もすさまじくて圧倒される。これがプロスポーツではなくて学生リーグだという事実に戸惑ってしまう。アメリカではアメフトがいかに特別な存在であるかがよくわかる。

そして映画は想田監督らしく裏方スタッフやスタジアムに集う人々を丁寧に写していた。特に「悔い改めよ」「神と和解せよ」と街角で叫ぶ福音派かエホバの証人みたいな人たちは、映像作品にはなかなか登場しないので貴重だった。

人種、宗教、格差、教育、政治、経済、軍事...アメリカという国のあらゆる側面を捉えた、示唆に富む作品。
相田監督の映画の時間の流れ方がとても心地よくて好き。

ボンゴの演奏していた黒人アーティストをずっと観ていたかった。
最初はあまり入り込めずダラダラと観てました。ですが途中からこの映画の面白さに気付きました。
この映画には外で水を売る人から観戦にやってきた人気ラッパーまで、さまざまな人が登場します。一般的な映画では絶対に映らない人、捉えることのできない人々が記録されています。撮影者が17人おり、それぞれが興味を持った人にカメラを向けているからこそできたことだと思います。
とても当たり前の話ですが、ひとつのゲームやイベントは舞台に立つプレーヤーだけではなく、それを準備する人や観戦する人、後片付けをする人がいて、初めて成立します。僕だけかもしれませんが、そういうことは案外忘れがちです。一般的な映画だと主役となるのはプレイヤーだったり、そのコーチや監督だったりして、どうしても光の当たるところばかりに目がいってしまいます。
この映画のいいところは、光の当たらない部分(闇)に目を向けようとしているわけでもないところだと思います。そもそも光が当たる当たらないなんて、存在しないものなんだと思わせてくれます。そういう考えは造られたものでしかないと。全員が主役でも脇役でもなく、そこに存在する1人の人間でしかないということだと感じました。1人1人の人間がいることでこの世界が構成されているのだと伝えているような気がします。
この映画の宣伝文にアメリカ社会の縮図のような表現がありましたが、それは違うんじゃないかなと個人的には思いました。
とにかく、面白かったです。
この映画を数年後に観たら自分がどう感じるのか気になります。またいつか観ます。
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