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博士と狂人のmentaikosanのレビュー・感想・評価

博士と狂人(2018年製作の映画)
4.0
【知識のアベンジャーズ】

◾️あらすじ
アメリカ人元軍医大尉で、南北戦争時のトラウマにより統合失調症を発症したマイナー博士は、人違いにより男性を射殺してしまい、精神病院に収容される。
一方、貧しい家庭に育ち、十分な教育を受けられなかったが独学であらゆる言語を学んできたマレー博士がその能力を認められ、オックスフォード大学での英語辞典編纂を任せられる。
全ての英単語とその変遷を収録しようとしていたマレー博士は、一般人から広く単語と用例を募集することを思いつく。
なかなか編集が進まず焦りを覚える中、マイナー博士から大量の手紙が届く。
マイナー博士は自分の知識を辞書編纂に活かすことで病んだ心の平穏を得ていた。
しかし、精神の安定を取り戻したマイナー博士にある事件が起きる。


◾️感想
とても良かった。
知識が寄り集まって大きなことを成し遂げるという物語にはいつも胸が熱くなる。

言葉を紡ぐ内容のお話では舟を編むも良かったけど、こちらも英語辞典の編纂を通して人が心を通わせていく様子がとても良かった。
出てくる人物がみんな愛情深く心に染みる。
特にマンシーはいい人だった…。
チャーチルの対応にはおお!っと声が出た。

ただ舟を編むとは違ってこっちはかなり暗い雰囲気。

さすがの演技のショーンペン。メルギブソンも色々やらかしてから久々に見たけど、なかなか良かった。

引き込まれる映画でした。