満月の夜に人狼に変身する一族。赤い満月の夜に13歳になる少年が彼らを呪いから解放するという伝説により、その少年を巡って穏健派と過激派に別れて壮絶な戦いを繰り広げる…というストーリー。
タイトルのスキンウォーカーとは人狼の事で、二派に別れて戦う人狼の一族をローナ・ミトラ主演で描いたアクションホラーです。監督は「ジェイソンX」のジェームズ・アイザックで、脚本で「アサルト13　要塞警察」や「パージ」シリーズのジェームズ・デモナコも参加しています。
人狼の穏健派は夜になると拘束着で体を縛り、人を襲わないようにしていたり、彼らの世話をする協力者の人間がいたり、一回でも人間を襲うともう戻れなくなるという設定が面白いですね。穏健派はこれを呪いと考えるけど、過激派は弱い人間よりも上位の存在として、人間を襲いながら気ままな暮らしを楽しんでおり、選ばれし少年が赤い満月の夜に13歳になると人狼を人間に戻すことが出来る為、それを阻止しようと少年を狙います。
人狼への変身シーンは無くて、変身後の姿は着ぐるみですが造形は正直カッコ悪いですね。変身した人狼同士の戦いも終盤だけで、基本は人間の姿で銃撃戦繰り広げます。何発撃たれても死ななくて、銀の銃弾じゃないと殺せないかと思ったら頭撃ったら死んだり、体何発か撃たれて死ぬ奴もいたりとその辺の基準は曖昧ですね。普通の銃弾で殺せるようですが。
序盤の平和な田舎町といった風景が、過激派が到着するとともに町の住民達が銃を手にして銃撃戦繰り広げる所は面白かったですね。優しそうなお婆さんナナが銃ガンガン撃ちまくる所は楽しいですね。この銃撃戦も結構迫力あって、ガソリンスタンドが爆発したりと割と派手でした。病院での銃撃戦も派手で良かったですね。
ローナ・ミトラはジャケのような格好で戦うことなく、少年の母親で登場人物の中で数少ない人間役なので終盤まで戦うシーンないのは残念ですね。終盤でショットガン構えて撃ちまくる所はらしくて良かっただけに。「ロズウェル　星の恋人たち」のジェイソン・ベアが過激派のリーダーケイレブを演じていて、髭生やしたワイルドなイケメンぶりは良かったですね。他にもイライアス・コティーズやナターシャ・マルテ、キム・コーツにサラ・カーター、ショーン・ロバーツなど地味に豪華な面子揃ってますね。特にサラ・カーターの金髪美人ぶりと、策略によって凶暴化した時の豹変具合は良かったですね。過激派リーダーの恋人役のナターシャ・マルテも常にセクシーな格好で良かった。
中盤で明らかになるケイレブとの意外な関係は結構衝撃的で良かったですね。
予算の関係か両陣営の人数が5人と4人くらいの少人数での戦いはスケールの小ささを感じてしまいますね。
最後の工場内での人狼同士の戦いは、それまでの銃撃戦と比べると迫力不足に感じられてラストバトルなのに余り見応えなかったですね。
13歳の誕生日を迎えて明らかになる少年の能力も正直拍子抜けかな。もっとすごいパワーで戦うかと思ったら…後、あれだけ色々やらかしたケイレブを人間に戻ったからって受け入れて終わるのも凄い違和感。少年の○○だから受け入れたのかもしれないけど…あれだけ戦って守ってくれたおじさんは理性無くした瞬間射殺したのに。ケイレブ達のせいでどれだけ死んだと思ってんだ。
ラストは続編意識した感じですね。ケイレブ攫ったやつらとか最初の女リーダーとか謎のままだけど、続編の為の伏線だったのかな？
最後辺りの展開が残念だったり、予算のなさも窺えますが、結構派手な銃撃戦も盛り込んであって役者陣もいい演技披露してるんでそれなりに楽しんでは見れました。

これは…アンダーワールドとターミーネーターを彷彿とさせる映画だ(笑)

やっぱりジェイソンベアは演技下手だな…

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