レイ・ブラッドベリのディストピア小説のHBO版映画化。
ネット、SNS監視社会、ドローンなど現代的なガジェットが登場する。
名作ガン=カタの『リベリオン』を思わせる作り。勿論、『リベリオン』はレイ・ブラッドベリを参考にしてるのだが。
この映画で描かれる、自由意志の排除、思想統制、歴史改ざん。
これらは高度にネットが発達した現在でも、実際に行われている。
トランプ政権、ウクライナ侵攻しているロシア、香港弾圧の中国、そして歴史戦といいつつ歴史を歪めたり、政治家がマスコミを攻撃する日本でも。
『ホワイトタイガー』『ドリームホーム』と社会派映画を作り続ける、ラミン・バーラニ監督の切り口は鮮やか。
『ドリームホーム』出演のマイケル・シャノンも続投。
ただ、キーワードであるオムニスの解釈がイマイチ理解が難しかった。
結論よりは、起こっている出来事の提示がメインなのかも。