SYU

ライトハウスのSYUのレビュー・感想・評価

ライトハウス(2019年製作の映画)
4.0
2021/08/06
2021年65本目(劇場18本目)
監督ロバート・エガース
ウィレム・デフォー
ロバート・パティンソン

【なぜ秘密を話したんだ】

1890年代のニューイングランド、孤島に佇む灯台の管理を任されたベテラン灯台守と新人助手の2人が、抑圧された業務や暮らし、襲いくる嵐の中で、次第に狂気に囚われていく様を描く心理スリラー。


難解な作品でした、個人的に最近では「複製された男」以来の??となりました。

しかし、決してつまらない訳ではなかったです。常に不穏で不気味な雰囲気、現実か幻想か曖昧な演出、ほぼ正方形の画面から迸るいいようのない緊張感から目を離せません。

霧笛の音がやたらと気持ちを苛立たせる、この見ててイライラする感覚にどこか既視感を感じていたが、監督が「ウィッチ」のR・エガースだという事で納得、あの映画の双子にもやけにイライラした事を思い出す。

主演2人の鬼気迫る演技、言葉ひとつで突然状況が変わる関係、画面が小さい分見えない部分から突如挿入されるスリラーシーンに身体がビクッとなった、更にはホラー、オカルト、あるいはファンタジーとジャンル分けが難しい一本でした、今回上映後に解説があるバージョンで鑑賞しましたが、なかなか興味深かったです。

A・アスター(ヘレディタリー、ミッドサマー)、A・チャガンティ(search、RUN)、J・ピール(ゲット・アウト、us)
そして本作のR・エガース、今後期待のスリラー・ホラー監督が次々と出てきて、なんか楽しみな最近です。

"救済の光か、それとも悪魔の灯か"
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