Pegasus

ライトハウスのPegasusのレビュー・感想・評価

ライトハウス(2019年製作の映画)
3.3
ナンカスゴカッター
表面的で娯楽的な恐怖では無く、内面的な真の恐怖。
難解だとかそんな次元で語るべき映画じゃなくて、最初から最後まで全てがアート。これは考察とかするのではなく、ただただ映像を、芸術を浴びるのが正解だと思う。
正直観てよかった!とは思えないし、面白かった!とも思わない。でもおそらく一生脳にこびりつく代物なので損した気はないし、むしろ映画館でスタンダードサイズの閉塞感溢れる狂気を体験できてよかった。
しかし個人的に何よりもツラかったのは『TENET』でハートを射抜かれたロバート・パティンソンが圧巻の汚ぇ演技してるところ。
「おぉ我らのパティンソンが…」と謎の親目線になる し、身体、精神ともにボロボロに散乱するぐらい追い詰められていくので、ファンとしてはかなり応えました…
そんなパティンソンと共に観客の精神もおかしくしていくのがこの映画の本当に恐ろしいところで、ホドロフスキー的な頭おかしい描写も心の何処かで「もっとやれ!」と思ってしまう。その感情に気づく度にロバート・エガース監督の不気味な顔で笑っているような気がしてならない。
とりあえずとんでもねぇもん観ちまった…
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