この映画は何回か観てゆっくりと噛み砕いたほうがいいのかもしれない。
だんだんと身体に染み渡るような感覚を感じました。
試写会で観させていただいたので、アフタートークでシチリアの文化とか聞けて理解できた部分もあるので、予備知識があるとさらに楽しめるのかもしれません。
決して明るいストーリーではないし、2人でいるときは明るく心温まるシーンになるが、すぐに重たい空気感が訪れる。
必ず訪れる別れを知っているからこそなのか、ルナからジュゼッペに宛てたラブレターをジュゼッペが少しづつ読むシーンで胸が締め付けられた。
あとは、随所に感じる大自然の風景と音。
風の音、水の音を最近こんなに近くに感じただろうかと思い返すほど、ストーリーとはまた違う感覚が呼び覚まされた。
テーマは重いのだけど、観終わったあと綺麗なシーンが頭には残っていて不思議といい作品だと思いました。