シシリアン・ゴースト・ストーリーの作品情報・感想・評価

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「シシリアン・ゴースト・ストーリー」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

ファビオ&アントニオ両監督が気になりすぎて、物語に関してのレビューが浮かんでこない。

久しぶりに、この映画作った人たちの感性好きすぎる!と思った作品。

両監督の中にあった、実際の事件から産まれた小さな種が、別の人の小説に触発されて膨らみ、美しい結晶となったって感じ。

とにかく、映像を音をずっと見ていたい鑑賞物。
残酷な物語だからこそ、美しさが際立っていた。

帰り道の、曇りで霞む丸い月、誰も歩いていない暗がりや、小さく瞬く民家のガーデンライト(ソーラー式で薄ぼんやり灯る感じ)が、幻想的な気分を長引かせて、映画の世界にちょっと入り込んでしまった。
chan

chanの感想・評価

4.2
いまでもこの映画のことを思い出すと、切なくなるけど不思議と苦しくはない。ああこれはきっと、夢だったんだなあと錯覚してしまいそうな紛れも無い事実。
表現の仕方がすごく好きでした。
全部繋がってるの、心も身体もあなたと私も、美しくも無力な自然とも残酷な世界とも。

ピュアな2人の空想の世界が現実と逆転してしまえばいいのにって何度思ったことか、残酷なだけの事実をつきつけられるより、よっぽど強く印象に残りました。
これが実話だというから驚き。
誘拐犯の親指の爪だけ伸ばしてたのが異様に気になる。
ohana

ohanaの感想・評価

3.0
下書きのまま上げ忘れ...
幻想的だとの前評判から、ターセム・シンばりの空想世界描写を期待していたら少し的外れでした。
お門違いも甚だしくごめんなさい。
ただ...どうしても主人公の少女に共感出来ず。
家族との関係も、良く分からない反抗の仕方も、ラストで描かれる姿も何ともスッキリしない。
ピュアな心を失ってしまったからかしら...
vanitas

vanitasの感想・評価

-
マフィアが台頭していたシチリアでは都合の悪い人を塩酸で溶かして川に捨てるのが横行していたらしく、それが飲み水に使われる川だから私たちは死体を飲んでるんだよってジョークで言われることもあったと知って怖すぎる
こういうこともあって、水が生者と死者をつなぐものとしていろんなところで使われていたと知って目から鱗だった
切なくてやるせない話だった…
寝ても覚めてもちょー探す。とにかく探す。
無能な大人はいつだって遅すぎる。
minacco

minaccoの感想・評価

4.2
切ないストーリーとシチリアの大自然、なんとなく美しい映像がぴったり。そして、ルナの迷いのないジュゼッペへの愛に泣けた。
実際にあった事件がファンタジックな要素も含めて映像化されており、ゴースト目線の映像やルナの描くイラストや手紙、部屋に描かれた絵もストーリーとマッチしていてよかった。
そして、美少年ジュゼッペにも大注目。

このレビューはネタバレを含みます

音楽が最高すぎた
かわいいフワフワした映画かなって思うくらいのジャケットなのに、
ちょーー悲しい話が元ですごいギャップ
でも、音楽とセリフがロマンチックでとっても見てて、あーいい映画を見てるなーって感じさせられた。
イタリア人は男の人だけでなくて、女の人もあんなロマンチックなラブレターが書けるんかな〜
書いててほしい(笑)
パンフレットを読んで、とってもスッキリした〜
ルナの妄想ではなく、ジュゼッペの夢っていう解釈は良き。
この監督の他の映画も絶対見ようと思う
honestaki

honestakiの感想・評価

4.0
実際にあった事件を着想に、幻想的な物語を作ったのだと。
前情報はこれだけ。
映画を観る前はウキウキご機嫌だったのに、早々にこの作品を選んだことを悔やみ始めた。
家で観ていたら、リタイアしていたと思う。

90年代のシチリアで、マフィアの内部情報を告発する”改心者”への報復のために12歳の息子が誘拐され、25ヶ月に渡り監禁された挙句に殺された実際の事件。
誘拐された少年を思い、求め続ける少女。
とにかく、辛いのです。

とても美しいのであろうシチリアの自然をイエロー弱めの冷たく尖った映像に仕上げており、悲しく幻想的な雰囲気。
ホラー映画は音の芸術だと言うけれど、林の一本一本の木が、ただの焚き火がとにかく残酷に見える。
二人の主人公と共に精神が崩壊していき、「これは映画なのだ」と言い聞かせても、実際の現実世界の話なのだから恐怖が増す。

作品の完成度は高い。
そうでなければ”ジュゼッペに捧ぐ”などいい加減な事は出来ない。
幻想的で美しい精神世界を描いていると思う。
でもやっぱり、「面白かった」とは言えない。
映画館から出てきた夜中、私は発狂して崩壊しそうで涙が止まらなかった。
『セブン』を観た後でもこうはならなかったのに、とにかく子供の未来を奪った残忍さと、今尚蔓延るマフィアの存在が恐ろしい。

負の余韻が三日経ってようやく抜けてきた。
メンタルに自信がない人は、絶対に観ないほうが良いです。
きき

ききの感想・評価

4.0
最初に少年少女らしい、あまずっぱくてしあわせすぎる時間をみせられるので、その幸福な時間のあまりの短さと、その先にあるあまりの残酷さがもうつらくてつらくてたまらなかった。
少女の孤独なファイターぶりと、まっかなダッフルコートと、心配してくれるともだちと、弱っていく少年のかすかなよりどころ。
ていねいに真摯につくられた、とても美しくもずっしりと重たい映画だった。
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