ある日突然姿を消してしまった13歳の少年ジュゼッペと、ジュゼッペを追う少女ルナ(は架空の人物)。これは1993年に起こった本当の話なんですよね、、
辛くて目を背けたくなる現実を、少女のピュアな目線から描かれていて、特に夢の中で出会う二人だけの世界はとても綺麗でした。
ジュゼッペの父はマフィアと繋がりがあり、拘束されて検察に内部告発していたそう。それを知ったマフィア達は息子であるジュゼッペを誘拐すればやめるだろうと考え、779日間監禁され、絞殺されたうえに酸で溶かされるというおぞましい事件。少年は体重が30キロしかなかったそう。
周りの大人達も見て見ぬ振り、酷すぎる。
残酷すぎるこの事件は私の生まれる前の出来事だけど、この事件を知るきっかけになったのは間違いなく映画であるし、これからも映画から知ることが沢山あるんだろうなと。知るきっかけを作ってくれた監督には感謝しかないです。この監督も、事件のあったシチリア生まれらしく、ずっと忘れられないのだとか。時が経って、20年前のこの事件を知らない人が増えたことによって映画として残したそうです。
この事件の犯人は2年前にガンで獄中で死んだそう。2年前って、、よくのうのうと生きてたな、、、
夢の中で、少しでも二人が幸せであればいいなと。この映画で少しでも彼の救いになればいいなと願うばかりです。
