りな

ザ・プレイス 運命の交差点のりなのレビュー・感想・評価

3.4
なんとも不思議なお話だった。

ローマの片隅にあるカフェ「ザ・プレイス」
1番奥の席に昼も夜もその男は、必ず座っている。
彼の元には、願いを叶えたい人が訪ねてくる。
夫が認知症になった老婦人
息子を心配する刑事
子どもの病気を治したい父親
神を信じられなくなった修道女
盲目の男性
美しくなりたい女性など…

彼と契約を結べば、願いが必ず叶うという。
男は神なのか…悪魔なのか…
しかし、願いを叶えるには男から言われたことを実行しなければならない。
これが、なかなかハードな要求。
爆弾作って仕掛けろ
とか
女性をレイプしろ
とか
子どもを誘拐して殺せ
とか
強盗しろ
とか
😨ムリ…

はじめは皆もちろん「無理だ」と断るけど、
人々は自分の欲望に負け、実行に移していく。

この作品の不思議なところは、そういった全ての出来事が、謎の男とそれぞれの依頼者の会話だけで話が進んでいくところ。

観ているこちらは、まるでそのカフェにたまたま
居合わせて、彼らの会話を盗み聞きしているような気持ちになる。
そして、盗み聞きはいけない🙅🏻‍♀️と思いつつも
話の内容に引き込まれて、
その盗み聞きが止められなくなる
(・А・` )ホホゥ…ソレカラ、ソレカラ

彼らの望みは叶うのか?
みんなの望みを請け負うこの男はいったい何者なのか??


こないだ観て面白かった「おとなの事情」の俳優さんがけっこう出てるな〜って思ったら、
監督さんもおんなじ人でした。

感情移入できる登場人物はいないし
やっぱ「おとなの事情」の方が好きかなぁ…

でも
こちらの作品もちょっと変わった謎多き感じで、なかなか面白かった👍
りな

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